センバツ高校野球 2年ぶりに甲子園で開幕!

2021年4月2日

昨年、新型コロナウィルスの影響で選抜高校野球が中止となりましたが、2年ぶりに開催されました。

今日試合のある6校のみという異例の形での開会式となりましたが、選手戦士の内容が感動的でしたので紹介したいと思います。その前に、9年前のセンバツで石巻工業高等学校野球部 阿部翔人主将の宣誓を紹介させてください。

2012年3月21日 石巻工業高等学校野球部 阿部翔人主将

東日本大震災から1年。日本は復興の真っ最中です。

被災された方々の中で苦しくて心の整理のつかず、今も当時のことや亡くなられた方を忘れられず悲しみに暮れている方々がたくさんいます。

人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくて辛いことです。しかし日本がひとつになり、この苦難を乗り越えることができれば、その先に大きな幸せが待っていると信じています。

だからこそ、日本中に届けます。
感動、勇気、そして笑顔。
見せましょう、日本の底力、絆を。

われわれ高校球児にできること。
それは全力で戦い抜き、最後まであきらめないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。

そして、次が今日の仙台育英高等学校野球部 島貫丞主将の選手宣誓です。

2021年3月19日 仙台育英高等学校野球部 島貫丞主将


きょうここに、高校球児の憧れの舞台である甲子園が戻ってきました。

この1年、日本や世界中に多くの困難があり、それぞれが大切な多くのものを失いました。
答えのない悲しみを受け入れることは、苦しくてつらいことでした。
しかし、同時に多くのことを学びました。当たり前だと思う日常は、誰かの努力や協力で成り立っているということです。

感謝。ありがとうございます。これは出場校すべての選手、全国の高校球児の思いです。
感動。喜びを分かち合える仲間とともに、甲子園で野球ができることに感動しています。
希望。失った過去を未来に求めて。希望を語り、実現する世の中に。

そして、この3月で東日本大震災から10年となりました。
日本、世界中に多くの協力や支援をいただき、仲間に支えられながら困難を乗り越え、10年前、あの日見た光景から想像できないほどの希望の未来に復興が進んでいます。
これからの10年。私たちが新しい日本の力になれるように歩み続けます。

春はセンバツから。穏やかで鮮やかな春、そして1年となりますように。
2年分の甲子園。一投一打に多くの思いを込めてプレーすることを誓います

東日本大震災から10年の節目の年、9年前に岩手の阿部主将の宣誓の言葉を使った宮城の島貫丞主将の宣誓はホントに感動的でした。

2年分の思いのこもった一投一打をできるだけ見たいと思います。

野球

Posted by 知恵蔵